自己資本額および平均利益額(X2)は、総合評定値(P点)の15%を占めます。
評点の上限値は2,280点、下限値は454点です。
自己資本額
自己資本額は、決算書の貸借対照表の資産総額から負債総額を引いた純資産の額で、基準決算日単年のみか直前2年平均の選択が可能です。
自己資本額がマイナスのときは「0円」とみなして算出されます。
短期的な評点アップは難しいですが、自己資本の増加は経営状況(Y点)の自己資本対固定資産比率(x5)、自己資本比率(x6)の評点アップにもつながりますので、毎期利益を積み上げていくことが重要です。
平均利益額
経営事項審査のX2点における利益額は、営業利益に減価償却費を加えた額で2年平均で評価されます(選択はできません)。
こちらも金額がマイナスのときは「0円」とみなされます。
評点アップの対策としては、建設機械などの固定資産に設備投資し、減価償却を実施することが考えられますが、固定資産が増えすぎると、経営状況(Y点)の自己資本対固定資産比率(x5)の分母が大きくなり、点数が下がるおそれがありますので、バランスの取れた対策をする必要があります。
また、減価償却実施額の増加は経営状況(Y点)の営業キャッシュフロー(x7)の評点アップにもつながりますので併せてご確認ください。
対策はあくまで経営事項審査における評点に関するものです。他に優先する事項がある場合など、税理士さんにもご相談した上でご検討することをお勧め致します。 |
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