総資本売上総利益は、収益性・効率性指標の一つで、総資本(負債+純資産)に対する売上総利益の割合を表します。

算出式

$$総資本売上総利益率(%)=\frac{売上総利益}{総資本(2期平均)}\times100$$

総資本(2期平均)が3,000万円未満の場合は、3,000万円とみなして計算します。
また、財務諸表が1期分の場合は2期平均はしません。

数値が高くなる程、点数が上がります。
上限値は63.6%、下限値は6.5%です

対策

負債の返済、仮払金・仮受金の清算をすることの他、減価償却を実施することで総資本を減少させる方法が考えられます。
ただし、総資本を3,000万円未満まで減らしてしまうと、3,000万円として計算されてしまうため、状況に合わせた対策が必要です。

また、未成工事受入金(負債)が増えると総資本(分母)が大きくなりますので、会社を新規で設立する場合や決算期を変更する場合は、未成工事の少ない時期を決算期とするのもよいと思います。

この他、売上原価を抑えることによる売上総利益(粗利益)の増加も併せて検討すべき点です。

対策はあくまで経営事項審査における経営状況に関する評点(Y点)に関するものです。他に優先する事項がある場合など、税理士さんにもご相談した上でご検討することをお勧め致します。

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